ヤンの銀英伝

1.ヤンに関する話(提督と階級)



<同盟軍の提督の位置づけ>

●提督とは、艦隊の司令官を意味する。同盟軍の正式艦隊は、およそ1万2000〜3000隻で一個艦隊を編成する。ヤンは少将で、第13艦隊司令官に就任したが、本来、艦隊司令官職は中将が任にあたる。(中将が艦隊司令官職に就かなかった場合は、提督とは呼ばれない。)但し、第13艦隊は、正式艦隊の半分の艦艇で構成されているので、少将のヤンでも艦隊司令官に任じられたとされている。


●提督とは必ずしも、正式艦隊の司令官に限った呼称ではない。分艦隊や小艦隊の司令官でも、提督と呼ばれる。通常、分艦隊(約3000隻)は少将クラス、小艦隊(1000以下)は准将クラスが任にあたる。



<同盟軍の階級>

●同盟軍の士官の階級は上位から次のようになっている。

  1. 元帥
  2. 大将
  3. 中将
  4. 少将
  5. 准将
  6. 大佐
  7. 中佐
  8. 少佐
  9. 大尉
  10. 中尉
  11. 少尉
  12. (準尉)

●士官学校を卒業して任官すると少尉となる。ヤンは中尉のときエル・ファシルの英雄として大功績を上げて、大尉を飛ばして少佐に昇進した。(正確には、二階級特進は戦死者に与えられるので、ヤンは一日だけ大尉を務めた)

※兵卒から士官に任官する場合は、準尉になる場合がある。ユリアンは、曹長から準尉に昇進した。

●同盟軍の兵卒の階級は上位から次のようになっている。

  1. 曹長
  2. 軍曹
  3. 伍長
  4. 上等兵
  5. 1等兵
  6. 2等兵

●帝国軍には、大将の上に上級大将という階級が存在するので、同盟の大将と帝国の大将では格が違うことになる。帝国軍の宿将たちは、中将でラインハルトの宇宙艦隊(帝国軍の半数を掌握)の司令官に就くが、そのまま、大将、上級大将に昇進してからも自分の艦隊の司令官を続けていたので階級による職権の範囲が曖昧になっている。なお、ヤンは大将に昇進するとイゼルローン要塞司令官に昇格しているので、階級による職権がわかりやすい。

●銀英伝とは、関係ないが、葛城ミサトは三佐(当初は一尉)であるから、少佐に相当する。少佐でも、エヴァの作戦担当課長の職権を持っていることから相当地位が高いことがわかる。

●提督は将官クラスであるが、概ね、戦艦・空母の艦長は大佐、巡洋艦の艦長は中佐、駆逐艦の艦長は少佐が任につく。従って、正式艦隊においては、将官クラスの提督が数人しかいないにもかかわらず、佐官クラスの艦長は1万3000人ぐらいいることになる。これは、組織構成としては非常に歪であり、同盟において将官に昇進することがいかに難関であるかということを示している。(提督以外の将官も参謀や後方支援部隊に、いることはいるが絶対的に少数である)


●ヤンは20代で大将に昇進したことを考えると、超スピード出世であったと言える。さらに、最終的には同盟軍最年少の元帥に昇進するのである。およそ、軍人らしくないのだが、軍人になって最大の能力を発揮した典型的な人物であるといえる。