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ヤンの銀英伝(18:蕩児たちの帰宅)

18.ヤン・ウェンリーの足跡(ヤンと紅茶のキーワード)



<第67話:「神々の黄昏(ラグナロック)ふたたび>

★ヤンは、レンネンカンプの一件に対する、ラインハルトの同盟領侵攻の演説を聞いていた。ヤンは、「契約金はくれないのかな」とラインハルトに厚く遇すると呼びかけられて、幕僚らに向かって言った。ビュコックは現役に復帰し、帝国軍と決死の覚悟で戦うことを決意した。


<第68話:エル・ファシルへ>

★チュン・ウー・チェンは、ヤンのもとに艦艇5560隻を届けるようにムライ、フィッシャー、パトリチェフに託した。

★ヤンは、不正規軍「旗艦ユリシーズ」で各地を転々としながら物資と人員を補充していたが、それも限界に達していた。フェザーンの資金援助を得るためにエル・ファシルに行き、イゼルローン要塞を再奪取することを決めた。

★ヤンは、エル・ファシルの独立革命政府と迎合することは本意ではなかった。だが、反帝国の勢力を糾合する拠点として、イゼルローン要塞を再奪取する足がかりとして、必要であった。ヤンは、革命政府の歓迎式典の挨拶で素っ気なく「ヤン・ウェンリーです。どうぞ宜しく」と、これだけ!言った。


★ヤン不正規軍は、エル・ファシル革命予備軍となり、イセルローン要塞の再奪取を初任務とした...。


<第69話:イセルローン再奪取作戦>

★ユリアンはエル・ファシルに到着しヤンと合流した。(この時、ユリアンはカリンと再会した)

★ヤンは、イセルローン再奪取作戦を準備していた。ポリス・コーネフにフェーザンの資金援助の助力を申し入れた。(シェーンコップは、イセルローン攻略の人選を行いユリアンを 加え、カリンをはずした。)

★ビュコックは、最後の同盟軍宇宙艦隊として惑星ハイネセンを出撃した...。


<第70話:蕩児たちの帰宅>

★宇宙歴800年、年明けと同時にヤンのイゼルローン攻略部隊は動き出した。

★ヤンは、ルッツに対して、相反する謀略の指令文を送りつけることにより揺さぶりをかけ、イゼルローン要塞への釘づけに成功した。

★ルッツは、ヤンの策に乗ったと見せかけて全艦隊を出撃させた。しかし、ヤンこそが、ルッツを策に乗せていた。イゼルローン要塞に放った、通信メッセージ「健康と美容のために、食後に一杯の紅茶」 が、イゼルローン要塞のあらゆる防御システムを制御不能とさせた。この隙に、シェーンコップの攻略部隊は、イゼルローン要塞への突入に成功し、要塞の一角「第4予備制御室」を占拠した。

ユリアンは、制御室から「ロシアン・ティーを一杯。ジャムではなくママレードでもなく蜂蜜で」 のキーワードを入力した。この瞬間、イゼルローン要塞の防御システムが復旧し、要塞に戻ろうとしたルッツ艦隊にトウール・ハンマーが炸裂した。これにより、艦隊の戦意は消失した。また、要塞の守備隊も次々に降伏していった。

★帝国軍は、ついに要塞の放棄を申し入れて、ユリアンは受諾した。ヤンは再びイゼルローン要塞の奪取に成功した。一年振りの帰宅であった。

★ヤンがこのイゼルローン要塞の攻略作戦で初めて直接的な指揮をとらなかったことは特筆ものである。ヤンは後方のエル・ファシルに身を置き、実践部隊の指揮をメルカッツ、シェーンコップ、ユリアンらに委ねていた。ヤンの考案した作戦を忠実に実行しただけであると言われれば、それまでであるが、ヤンに指導者としての自覚が芽生えてきたと見ることもできる。しかし...。