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ヤンの銀英伝

19.ヤン・ウェンリーの足跡「遺産」(ヤンの理想の提案)No.109



★イゼルローン軍と帝国軍との間で講和が訪れた。イゼルローンでは、この知らせに歓呼したが、その代償の大きさに悲嘆した。

★ユリアンは帝国軍に同行してハイネセンに赴き、皇帝ラインハルトに会見することを決めた。ユリアンはイゼルローンの明け渡しの代わりに、ハイネセンの内政自治権を認めさせたかった。それは、ヤンの願いでもあり、ヤンの亡骸はハイネセンに安眠できることになる。

★フレデリカもユリアンの考えを支持、イゼルローンの明け渡しをキャゼルヌに支持した。


★戦艦ユリシーズは最後まで生き残った。その艦内では、やはり生き残ったポプランがアッテンポローど毒舌合戦を演じていた。一方、ユリアンは、スパルタニアンの格納庫で悲しみに包まれたカリンに声をかけた。父親が死んだことはカリンは知っていた。ユリアンはカリンをなぐさめた。6月1日、ヤンとシェーンコップの命日に二人は将来を誓った。

★帝国軍の幕僚たちは、皇帝ラインハルトの病状に思い悩んでいた。

★ユリアンは帝国軍とともに惑星ハイネセンに到着した。ユリアンはハイネセンの変貌を嘆いた。(建国の理想が失われていた)

★ユリアンはワーレンと会見し、地球で協力したことを打ち明けた。(この段階まで、ワーレンは気づいていなかったことになる)



★帝国軍に逮捕拘留されていた、ルビンスキーは自らの命を断った、その瞬間、ハイネセンでは大爆発が起きた。これは、ルビンスキーが皇帝ラインハルトを道連れにするために仕組んだものであったが、ラインハルトは危機を脱した。

★ついに、ユリアンは皇帝ラインハルトの会見を成し得た。そして、ヤンの理想である憲法制定と議会の発足を基盤とした立憲政治を提案した。しかし、ラインハルトには覇気がなく、フェザーンの后妃に相談するようにという返事で手応えがないものであった。


●病に冒された皇帝ラインハルトはいよいよ覇気が衰えてしまった。平和な時代に生きられない皇帝と、平和な時代に生きたかった、歴史家のなりそこない。ヤンは平和を希求したが、ヤンが最も嫌っていた戦争で命を落としてしまう。二人の英雄は好対照ではあるが、ある意味では同じ目的を果して、役割を終えたのかもしれない....。