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ヤンの銀英伝

9.ヤン・ウェンリーの足跡「遺産」(ヤンの最後の祭りの準備)



★ポリス・コーネフは、幼帝エルウィン・ヨーゼフU世の死去のニュースを携えてイゼルローン要塞を訪れた。しかし、同盟政府崩壊のきっかけであった、皇帝亡命事件はもはやなんら政治的価値もなかった。

★ヨブ・トリューニヒトもこの世におらず、事件はすっかり風化していた。皇帝といえば、ラインハルト・フォン・ローエングラムであり、いまや全銀河を統一支配していた。(但し、辺境の要塞都市に樹立された共和政府を除いて。)

★辺境の要塞の公園にあるヤンのベンチでユリアンはいつものように思索に耽っていた。ユリアンはロイエンタールの叛乱で戦わなかったことで評価を得ていたが、避けることができない戦いが近い将来、起こりえることを予感していた。

★イゼルローンでは、まだ祭りは続いていた。たくさんの人々の命が失われれ、ヤンの喪中であったとしても、故人を偲ぶ人々ならば、「伊達や酔狂」でお祭り騒ぎを続けることが、最大の供養だと思っていた。たとえ、最後の祭りでいかに犠牲が多くても、民主共和制の実現の為に、ヤンの為に踊り続けたかった。

★そういう訳で、イゼルローンの面々は、ユリアンに帝国打倒の軍事行動を期待していた。そして、さらなる波乱を予感させる、宇宙暦801年の新年を迎えた。


●ヒルダはラインハルトの求婚を承諾する。これにより、皇帝ラインハルト体制は盤石なものとなる。

●銀英伝とは、関係ないがミッターマイヤーの奥さんはエヴァと呼ばれている。