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ヤンの銀英伝

7.ヤン・ウェンリーの足跡「遺産」(ヤン提督の偉大さ)



★ロインエンタールと疾風ウォルフはついに戦う。帝国軍の双璧が相戦えばどちらが強いかという低次元な興味もあるが、無意味な戦いである。そもそも、戦争というものは、無味乾燥なものであるが、人類の歴史を振り返れば戦いの歴史であり、ヤン・ウェンリーも民主共和制の平和を希求しながら戦争で命を落としている。

★ロイエンタールとミッターマイヤーはそれぞれ最善でもっとも得意な戦略・戦術をもちいてランテマリオ星域で対峙した。双方は互角の力量を持っており、消耗戦の様相を呈してきた。

★ロイエンタールは呟いた。「ヤン・ウェンリーがいかに苦心したか、ようやくわかったような気がする。その真の偉大さもな」

★無限に近い回復力を有する敵と戦うことは、恐ろしく苦痛に満ちた疲労をもたらす。と、ロイエンタールは思い知らされた。

★ロイエンタールのもとに、「イゼルローンのユリアンの決断」が伝えられた。メックリンガーにイゼルローン回廊の航行を許したのである。

★ロイエンタールはハイネセンに迫るメックリンガーを迎え討つため、撤退を完璧に成し遂げた。

★ヤンの弟子ユリアンは、的確な決断をしたと言われている。いまや、全銀河においては弱小勢力に成り下がったイゼルローン共和政府としては、賢明な選択であった。